劇場公開日 2007年9月1日

「映画館で観たかった!」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 77さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0映画館で観たかった!

2011年10月3日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

難しい

私のエヴァ歴は破の上映よりも後からなのでかなり後追いファンなのですが、
そもそも長年エヴァに対するイメージがこてこてのSF、ロボット、萌え、中学生のエログロ、とまったくそそられない要素だらけだったので
ハードルが高くて、人気なのは分かってたんですがなかなか手が伸びませんでした。
でも周りの押しの強さに負けてTVシリーズから旧新劇場版と一通り観て、
それでも世間がいうほどハマらず、でもなぜか2周目を観てしまってw、ライトファンになり、3周目を観る頃には虜になってしまいましたw

そのエヴァシリーズの庵野さんなりの最後のけじめになるであろう(じゃなきゃ困るw)4部作のうちの第1作目。
最初によくわかってないうちに観た時はまたTV、DEATHと変わんないことやってるだけじゃんと思ったのですが、
なるほどそういうことかという伏線がチラホラ。
まさに序破急の序にぴったりの作品です。

人間て機械じゃないし昨日と今日が全く同じなんてことは1日だってなくて、
だけど長い目でみると歴史は繰り返してばかり。
同じことを繰り返すしかない葛藤と同じことを繰り返すわけにはいかない葛藤を感じました。

そしてなんといっても映像の美しさ。
これだけで観る価値があるんじゃないかと思います。

TV版問題の25、26話を最初に観た時は例外に漏れず、なにがおめでとう(´∀`)なんよ!となったものだしw、
庵野さんは日頃からそういうハテナが頭の中にあって、とりあえず形から入ってみたものの答えが出ずに放りなげてしまった所ファンがいいように解釈してくれたのかなあとか偉そうに思ってたのですが、
自分なりに考えてから改めて25、26話を観るとスッと入ってくるんですよね。不思議なことに。
きっと“あれ”がやりたかったんだなって。
深そうに見えて中身のない話ではなくて
人間なんて宇宙の一部ですごくちっぽけなので深くて深くて誰にも算数みたいなこれといった答えが出せないテーマなんだと思います。
そして考えだすとまたTV版から観たくなるのがエヴァの怖いところw

エヴァはどの部分から観はじめても最初は「?」だとは思うけどどういうこと?って気になって結局全部観ちゃうような魅力があるので、初見でわからなくてもそれもまたよしかと思います。
観れば観るほどわからなくなることも多いくらいですからw

宇多田ヒカルさんの主題歌もエヴァ好きなんだなあっていうのがすごく伝わって最高でした。

77