「「流行を追うのはやめたの」」ヘアスプレー とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)
「流行を追うのはやめたの」
ヘアスプレーでがっちり固めた髪型。
映画の舞台となる番組のスポンサーだが、比喩も含んでいるような。
黒人差別を扱った映画。
でも、それだけにとどまらない。
今見ると、今では驚愕もの(妊婦が酒煙草!!!)のシーンもあるが、そこで高らかに歌い上げられていることには拍手喝采したくなる。
こんなテーマを掲げると、優等生的な映画のようにも思えるが、随所にちりばめられた毒舌と名言が爆笑を誘い、リピートしてしまう。
「お前は悪臭を放つ古いチーズみたいだ」って、仲直りしたい時にいう言葉?
何度も何度も見返している映画。
凝り固まった考え方に行き詰った時に何故か出会える、私にとっての人生の師。
何度も見返していると、ベルマでさえかわゆく見えてくる(特にフィナーレ…)。
勿論、トラボルタ氏やケリー氏の歌唱力+ダンスに息をのみ、
ウォーケン氏の微妙な外し方にも魅了される。
他にも他にも、1ショットしか出てこない居残り票を書く教師すらもはまり役で笑い飛ばしたくなるほど、全員を絶賛したくなる奇跡の映画。
トラボルタ氏を長い間口説き落としたと聞くが、それだけの価値はある。
パンチのある爽やかなオープニング。
身体が自然と動き出すダンスナンバー。
同じ楽曲が、白人パートと黒人パートとアレンジを変えて流れたり…。
ずっと同じ調子ではない。
高らかに歌い上げる名曲の数々。
ダンスとともに、それぞれの表情も見逃せない。
「Welcome to the 60s」「Run and tell that」…他にも他にも。
行進の時の歌「I know where I've been」は何度聞いても涙が溢れる。
そして、ラストのコンテストでは勢いが止まらない。目が離せない。まさに「You can't stop the beat」
エンディングも心地よい。
マサラ上映や爆音上映が流行っているけれど、この映画もやってくれないかな。
こんなには踊れないけれどさ。
(元ネタ映画・ミュージカル未見)
> ラストのコンテストでは勢いが止まらない。目が離せない。まさに「You can't stop the beat」
エンディングも心地よい
イエス、イエス、イエ〜ス!!