「春の海ひねもすのたりのたりかな…」めがね 正明さんの映画レビュー(感想・評価)
春の海ひねもすのたりのたりかな…
春だけやってくるサクラさんという設定からして、この映画の世界観は「春」なんだと思う。「春の海、ひねもすのたりのたりかな…。」
他にも、ヨモギだとか、ハルナだとか。
そう言えば、主人公はタエコ。
温かいそよ風が吹いて来て、どこぞのサクラの花の香りも漂ってくる。今まで冬の寒さに固まっていた心と身体。何にタエて頑張って来たのでしょうか。ダラーっと弛緩される感じになるまでには、そりゃ時間もかかりましょう。
今まで自分が必死に抱えていたおっきなカバンは、この季節には必要がなかったようで…。抱えるよりも与えることの大切さ、かき氷食べながらそのことに気がついた頃、今までの自分のめがね=価値観なんてどうでもよくなって、周囲を受け入れられ、楽になっていったんだろうな。
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