「所詮男は全てマザコンである」東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
所詮男は全てマザコンである
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こんな意見を耳にする事があります。
「所詮男は全てマザコンである。」
男って生き物はお腹を痛めて産んでくれた母親には頭が上がらない…と。
良作ですね。映画では主人公のボクがナレーションして行く事でストーリーが展開されていたが、いつも通り原作は未読の為にその辺りはよく分からないのですがね。
観る前は幾らベストセラーの原作とは言っても2時間20分以上もあると身構えていましたが、しっかりとした脚本に抑制された画面構成、出演者達の好演もあり非常に完成度は高くなっています。
泣かせ所も多いのですが実は前半から飛ばす様な事は無く、人間の感情を押さえに抑え、少しずつ積み上げていき最後に一気に感情を爆発…させません。
我々が普段親と暮らしている人も居ない人も何気なく過ごす日常を取り上げているだけです。
映画なのだから本来はもっとドラマチックに出来るものを抑え、抑えて、更にもう一つ抑えてゆく展開には感情移入をすれば間違い無く涙を、「長い」と感じる人には“退屈”の表裏一体、どちらにも変わり得る作品じゃないかなと思います。
ひょっとして松たか子の役はあの加藤○子だったのだろうか?
個人的には福山雅治の歌は要らないかも…。
(2007年4月22日TOHOシネマズ錦糸町No.1スクリーン)
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