さくらんのレビュー・感想・評価
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★極上のアート作品★ 蜷川ワールドの映像美 × 土屋アンナの妖艶さ × 椎名林檎の鬼才
蜷川実花監督の
映画デビュー作『さくらん』
映画監督としての実力を世の中に知らしめた作品
私は大昔から蜷川実花さんの写真のファンだったので
公開をとてつもなく心待ちにしていた人間のうちの一人です
結果
映像の世界で2D(写真)を極めている人が
3D(映画)の域でも
これほどまでに世界を圧倒してしまうのかと震えた
想像をはるかに裏切られた衝撃作だった
極上で圧巻の映像美
原色やゴールド・ハイコントラストがバキバキ使われていて
もう目が痛すぎるw
(誉め言葉です!!それが欲しいの♡たまらない♡)
金魚・桜・襖・障子・装飾・着物の柄など...
芸術の極み...とにかく綺麗!!!
さすがを通り越して感服・眼福...
実花さんの写真は1枚でもストーリーが凝縮されているけど
そのアート作品が延々と2時間も続いていく
こんな桃源郷連れて行ってもらっていいんですか???って感じ
ストーリーもちゃんとしてて
メッセージにも共感できる
華やかな世界の裏側で
酷すぎる現実に
ボロボロになりながらも
何度も立ち上がり
それでも1度きりの人生を
自分らしく力強く生きていく
女性としてのカッコよさに堪らなくぞっこんになる
そして
菅野美穂や木村佳乃の大胆で美しい濡れ場は
女の子の好きを知り尽くしていて
女が惚れる女♡蜷川実花さんだから
引き出せてたんじゃないかと確信
世の中的には
鬼滅の刃の遊郭編が放送された直後
いま改めて観たくなる
何年経っても色褪せない超超超名作です♡
来月の新作映画 ホリックxxxHOLiCも
楽しみすぎるー♪
刺されたと思った永瀬正敏。秘剣“鬼の爪”で返り討ちじゃ!
「今日からお前の名前は・・・千じゃ!」と、夏木マリの声が一旦湯婆婆と重なると、最後まで湯婆婆にしか見えなくなる。するとハクは安藤政信なのか?彼もまた名前を奪われて捕らわれの身となったのかもしれない。などと考えているうちに、カオナシはいつ出てくるんだという期待とともに、土屋アンナが妖怪に変身するんじゃないか妄想してしまいました。
吉原だとか花魁の世界を描いた映画は80年代に多かったような気がするのですが、21世紀に入り、新しい感覚で描かれたとしても、結局は五社英雄の世界と同じだ。巨大なセットが色彩感覚豊かな美術重視のセットに変わっただけのこと。むしろ、2年前のハリウッド製作の『SAYURI』のほうが、時代考証だとか不自然さのほうが大きく感じられ、ある意味新鮮に感じるのです。
この『さくらん』の監督は写真家の蜷川実花。カメラアングル、徹底した金魚のイメージ、そして彩度を自在に操って吉原内と外の世界に絶妙なコントラストを生み出している点など、美術的には評価も高くなるが、ストーリーや演技などの動きが必要な部分は全く面白味がない。繊細な心理描写が描ききれてないように思いました。不思議と濡れ場だけは見事に撮ってあったけど・・・後ろから乳を揉みしだかれるのが好きなのかもしれません。
豪華な出演陣もエンドロールで初めてわかったくらい、無駄な使い方。もちろんメインの俳優たちは楽しめたのですが、土屋アンナにしてもヤンキーぽい口調以外は上手くないことがわかってホッとしました。男優では安藤政信がよかったですね。いつもはひいき目に評価していた成宮寛貴のひきつった笑いは微妙でした・・・
【2007年2月映画館にて】
原色と自然色
いきなり吉原の赤い壁の街並みで観客を取り込む作戦は上出来。随所で観られる花魁の着物や帯、かんざし等の装飾品、襖絵や豪華な調度、金魚など、原色や大きな図柄で観るものを圧倒する。これだけ見ていても面白い。それでいて、ラストは桜並木と菜の花畑の自然色。吉原という色街を抜けたことの象徴か?
土屋アンナのヤンキーな花魁は面白かった。彼女の個性が色使いでさらに映えていた。
もし、土屋アンナが花魁だったら?
6年ぶり2回目の鑑賞。
初回はかなり衝撃を受けましたが今回はさほどなく、もし土屋アンナが花魁だったら?の世界だな〜と思いながら楽しめました。
実際は史実とはかなり違うのだろうけど、本当にこんな吉原だったかもという感覚を持てておもしろかったです。
遊女でも普通に恋してしまうところに悲しさを感じたり。いつの時代も女は好きな男に弱いな。どんなに強そうな女でも変わらないなぁ、と。
アンナ花魁の花魁らしくないアンナ節が効いてるところが若い女性を魅了すると思います。初回鑑賞後の昔の私もそうでした!笑
清次(男の世話役)との関係が、恋愛なのか憎まれ口を言い合う仲なのか、そこにずっと注目して楽しめました。
強い(ヤンキー系)遊女、蜷川実花を好きな人を裏切らないので、それらが好きな人は大満足の内容です。
BS朝日
1回目 <2013/12/27 ☆4.5 夢の世界>
色彩鮮やかで映像が本当にきれいでした。
遊郭をこの華美な映像によって、さらに非現実で夢のようになっていて引き込まれます。
宗次郎にはすっかり騙されました。本当にきよ葉のことを思ってたと思ったのに…。でも、部屋に乗り込まれたとき、ひとりさっさと逃げた時点でこれは嘘だなと。その後、きよ葉が足抜けして宗次郎に会いに行ったときの宗次郎の笑顔で宗次郎という人が理解できた気がします。自分が10代だったら、その笑顔の意味を理解出来てなかっただろなと思いました。
妊娠が分かって出産したら殺されると断言されても堕ろさないと言ったきよ葉はかっこよかったです。
ラストは意外でしたが、こんなに強いきよ葉なら生き抜けるだろうなと思いました。
花魁3人の中で菅野美穂さんが一番好きです。佳乃さんの花魁は佳乃さんと思えないくらい別人になりきっていて、すごかったのですが、意地悪なせいか興味が持てませんでした。佳乃花魁の最後もなんでそうなったのかよく分からず…。
吉原で生きていくしかなかった女性を見て女性の悲しさを感じました。
でも、吉原の女の意地をものすごく強く感じて過酷な状況で生きていく姿はかっこよかったです。
漫画のまま?
漫画を持っているほど原作が好きで、観てみた。
映画は漫画そのものの世界で、漫画の読者が想像するその後がそのまま描かれていた。
原作そのものなのは良かったし、安野の世界がうまく表現されていたけど、監督のオリジナルが感じられなくて、物足りなさを感じた。
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