劇場公開日 2007年2月24日

「シナリオが単調」さくらん きくさんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0シナリオが単調

2024年4月13日
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単純

寝られる

シナリオが単調で見ていて驚きがない。
途中で飽きてくる。遊郭の話によく出るようなストーリー展開で先が予測できるうえに抑揚がない。土屋アンナの演技が他の演者に比べてあまり上手ではないのでだんだん冷めてくる。遊女が暮らす日常を描きたかったのは分かるが、日常の風景が長すぎて対比する遊女、花魁の荘厳さがあまり伝わらなかった。最後の展開もうーん…といまひとつ。最初から最後まで引き込まれるシーンは展開の力ではなく単発の美術の美しさだけだった。

良かった点としては衣装、セットの美術が素晴らしい。あの遊郭、遊女の世界の妖艶さをビビッドに美しい表現ができるのは蜷川実花ならではのものだろう。しかし、映像にするとつまらなくなるのでは本末転倒。ストーリーが面白くなければ蜷川実花は写真の方が良いと思ってしまった。

きくさん