劇場公開日 2007年1月27日

「自分のことのように嬉しい気持ちになる」幸せのちから 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0自分のことのように嬉しい気持ちになる

2024年6月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 心温まる良作。
 医療機器の営業は上手くいかないことばかり。売れなければその月の収入は無い。ついには破産してしまい寝床の確保にも苦労する惨めな生活。さらに、自分の生活だけを考えていれば良いのならまだ気が楽だが、息子の生活がかかっている。そのストレスは大きかったはずだ。そんな彼の四苦八苦する姿に、思わず応援したくなる。

 個人的に一番良かったと思うシーンが、証券会社で見習いとして働き勉学に励んだ結果、正式採用されるところ。彼の努力が報われたこのシーンは、観ていてまるで自分のことのように嬉しい気持ちになった。

根岸 圭一