「とても精巧なクレイアニメーション」ピンチクリフ・グランプリ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
とても精巧なクレイアニメーション
とても精巧なクレイアニメーション。公開されてから30年以上経ってるというのに、ノルウェーでは観客動員数NO1を保持しているという。まぁ、子供から大人まで楽しめるアニメなので、当然なのかもしれないが・・・それ以降作られてないということだろうか。
険しい崖の上の一軒家に一緒に生活する自転車修理工のレオドルじいさん、アヒルのソラン、ハリネズミのルドピク。ピンチクリフは小さな村だけど、テレビ局まであるのだ。ソランの機転でアラブの大富豪に出資させ、イル・テンポ・ギガンテ号を作る。トントン拍子に話はまとまり、村人の期待を一気に背負って出場したグランプリレース。エンジントラブルもあったが、接戦の末優勝。
いっかいの自転車修理工が人生最大の幸福を得る。そこには人間ドラマなどという偽善的なものは一切描かず、手に汗握るほどの素晴らしい映像で魅了する。しかも、レースが終わっても普段の生活に戻るだけのレオドル。欲もない朴訥とした男がほんの一瞬輝いてみせる姿ってのはいいもんだ。
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