「乙一の世界」暗いところで待ち合わせ mrkc7さんの映画レビュー(感想・評価)
乙一の世界
「映画で観るべきは主人公の成長と周りの後押しである。」
この夏、別のレビューで書いた事をまた書くことになった。
3度目である。
独特の世界観を持ったサスペンスだが、この作品もまた主人公ミチルの成長を軸にした物語である。
劇場公開以来、15年ぶりに観賞した。ほとんどのシーンは忘れていた。ストーリーも随分あやふやで初見として観れた感じだ。元々、原作を読んでから観たのではなかったか。なので、今回と近い感じだったかも知れない。
まず有り得ないストーリーなので独特の雰囲気もちょうど良かった。ネタばらしのシーン以外は演技に重きは無く、その分演技力の全てはクライマックスに凝縮したのでは?と思う程迫真の演技であった。コントラストがはっきりしていたのが良かった。窓を含む室内のシーン、殺風景で窓の外に景色は無い。音も極端に少ない。でも美しいシーンでした。
ストーリーは杜撰なサスペンスだが上手くまとまった感じで好きな映画だ。
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