劇場公開日 2006年10月21日

「大沢たかおの演技が凄い」地下鉄(メトロ)に乗って ROKUxさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5大沢たかおの演技が凄い

2024年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

タイムスリッパーとなった主人公が、過去に戻って父親の人生を目撃する話。傲慢な父親が嫌いで家を出た主人公だったが、やがて心の中で父を許し、和解していく。
若き日の父親が子供にかける夢を語る場面、そして、その後に続く「生まれてきてくれただけで嬉しかった」という台詞には、全父親が涙すると思う。

しかしSFとしての出来は、いろいろ辻褄が合ってなくて少しげんなり。地下鉄に乗って過去と行き来するルールだと思っていたら、急にベッドの上で夢から覚めたみたいに現在に戻るのは、なんだかなーという感じ。小説だったらそのあたりうまく流せるのだろうけれども、実写になると自然な表現が難しいのだろう。

最後に、印象に残った台詞をひとつ。
“「あのねお嬢さん、親っていうのは、自分の幸せを子供に求めたりしないものよ」”

ROKUx