劇場公開日 2006年10月21日

「時代の往来に時間かけるより、主人公の父の生き様をもっと前面に出すべき」地下鉄(メトロ)に乗って 藤崎敬太さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0時代の往来に時間かけるより、主人公の父の生き様をもっと前面に出すべき

2022年10月25日
PCから投稿

何の期待も予備知識もなく鑑賞。

みちこが、自分は親に愛されながら生まれてきたことを知り、泣くシーン。

嗚咽してしまった、映画で泣くのはいつ以来か。

真次にとっては、愛する不倫相手が、何と腹違いの妹だったという。

そして、みちこがとった行動は愛する真次のために自分の存在を消すこと。

劇中、ドストエフスキーの罪と罰が出てきたことで、不倫に対する罰と

考えられなくもないが、自分はストレートに純愛だと思った。

大沢たかおと堤真一の共演もよかった。

親を知り、自分を知る。

親の愛情を知ることは自己肯定感につながる。

原作も読んでみたいと思う。

藤崎敬太