紀子の食卓のレビュー・感想・評価
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この世は虚構の楽園
家族を含めあらゆる関係性、組織、所属の中で人は役目を演じている。
それはまるでイメクラのようなものであり、向き不向きなんてものは考慮されずに設定されている。
そのせいでが、それに抗ってか個々人によるけれど人はより強者の役回りを望む。
でもそれもただの役回りであり、虚構である。
その虚構を超えた所での自分とは?なんて考えてしまった映画。
近年の園子温作品に通底するテーマや描写が所々ちりばめられており、やはり園監督って監督色が強いなぁと再認識しました。
そんなところでいれちゃう?っていうギャグも、過剰な暴力シーンも、フェティッシュな女性の撮り方も大好きです。
作品とは関係ないけどトレイラーの『この世は虚構の楽園』っていうタームが地獄でなぜ悪いの主題歌と重なっており、星野源は意識したのかな?
嘘の中に、いまいち入り込めず、
まずは、吹石一恵の高校生役が、どうしても、受け入れられなかった。
ずっと違和感になじめなかった。監督の狙い?
映像はとってもおもしろいのだけれど、語りでつづられていくスタイルに、
ちょっと、なじめず、安っぽさも感じた。
ストーリーも、嘘に、完全に、引っ張り込まれることはなく、ちょっと中途半端な感じをうけた。きっと、小説として読んだらとってもおもしろい、ストーリと感じたんだろうけれど、映画として、映像として載せてしまうと、なぜか、嘘っぽさが先立ってしまう。きっとそれは、語りでつずられるスタイルだからかもしれない。
この映画、何と言っても、女優陣が素敵だ、魅力的だ!そこで、引っ張られてしまう所すらある!妹役のこと、つぐみはとっても素敵、みかんちゃんも、ナイスな演技だったと思う!
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