「この世は虚構の楽園」紀子の食卓 cani tsuyoさんの映画レビュー(感想・評価)
この世は虚構の楽園
家族を含めあらゆる関係性、組織、所属の中で人は役目を演じている。
それはまるでイメクラのようなものであり、向き不向きなんてものは考慮されずに設定されている。
そのせいでが、それに抗ってか個々人によるけれど人はより強者の役回りを望む。
でもそれもただの役回りであり、虚構である。
その虚構を超えた所での自分とは?なんて考えてしまった映画。
近年の園子温作品に通底するテーマや描写が所々ちりばめられており、やはり園監督って監督色が強いなぁと再認識しました。
そんなところでいれちゃう?っていうギャグも、過剰な暴力シーンも、フェティッシュな女性の撮り方も大好きです。
作品とは関係ないけどトレイラーの『この世は虚構の楽園』っていうタームが地獄でなぜ悪いの主題歌と重なっており、星野源は意識したのかな?
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