「敷かれたレールは「他人に決められた道」」ファイナル・デッドコースター Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)
敷かれたレールは「他人に決められた道」
予知して難を逃れる主人公、このお決まりのパターンから始まるシリーズ三作目。
前作とは別の主人公が謎を解明しようとする。
遊園地にデビルの巨像が飾ってある。まあそれだけでも怖いけど、遊園地で撮影したデジカメのデータ画像もきちんと意味がある。
予知能力のように虫の知らせがあったり、嫌な予感がするということがたまにある。そんな時は勘に従ったほうが上手くいくことが多い。
オノマトペの擬音語が他国より正確だと言われている日本人は、虫の声を聴くことができる。
余談だが、かつて日本では人から人への思いを伝える役割を虫がしていると考えられていたらしい。
ウェンディはデジカメのデータを見てあることに氣付くが、完全に回避するには至らず。
目の前でどんどん人が死んでゆくウェンディのメンタルの強さが凄い。
出演者の演技やカメラワークも良く、敷かれたレールが全体的に流れるテーマで意味深だが、謎解きの面で進捗がなく繰り返すだけである。
序盤でジェットコースターに乗りながら女性の乳房を見たいと言及していた伏線も、日焼けマシーンの場面で(乳房を見たがっていた本人の代わりに視聴者が見たので、とりあえず)回収。
痛々しい悲惨な死ぬ瞬間の描写、緊張感のあるカメラワークは健在。
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