2番目のキスのレビュー・感想・評価
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ほのぼのラブコメ
キャリアウーマンのドリューバリモアがとてもいい彼女。E.T.を思い出させる子どもみたいな邪気のない表情やカモメの仕草がかわいく、また彼の趣味のために一生懸命。一人で熱狂してる彼の前で、頑張って球場のノリについていこうとする所などリアルだった。彼の熱狂っぷりに嫌気がさした時も、関係を穏便に維持しようとする大人な面も好感が持てる。彼よりも収入もよくエリートでもある彼女が、そこまで愛するほどの彼か?と思ったほど。彼が振られてヤケになりシーズンチケットを手放そうとしたのでバリモアが心動かされるのは、結局ワガママに折れた感じがしたが、クライマックスは盛り上がりや、普通野郎仲間からされるようなアドバイスをガムを指で伸ばしてるガキに諭されるのは笑える。
恋愛は難しい
お互い立場を尊重した恋愛にしようと話し合っていたにもかかわらず、いざ始まってしまうとそれがまったく成立せず、感情をぶつけ合ったりしてしまう、学校の先生やエリート会社員であってもそうなのかと暗澹たる気持ちになる。
なぜ相手の立場に自分の都合を押し付けずにはいられないのだろう。それが過ぎて結局関係が壊れてしまったら元も子もないのに、そうしてしまうのは人間の根っこに潜む問題なのかもしれない。そんな問題を自然に描いていた。
さっさと別れてしまえばいいのにと思って見ていたら、あのグラウンドへの乱入場面。一方でそんなクレイジーな行動をとってしまうほど切実に相手を思っているという素晴らしい場面だった。
ジミーファロンの軽妙なジョークがとても面白かったのに途中からそれが少なくなってしまったのが寂しかった。悲しい時もふざけていて欲しかった。
レッドソックスやMBAが全面協力で野球や選手を映画に提供していたのが素晴らしく贅沢だった。野球場面がさっぱりなかった『マネーボール』は見習ってほしい。
いつ観ても幸せな気分に
久々にこの作品を観ました。たぶん5,6回目になります。大好きな映画です。
面白くて優しくて自分を幸せにしてくれる彼。
ただ異常なくらいレッドソックスに夢中だった!!
というお話のラブコメディ。
それさえなければ何の迷いもなく一緒に未来を考えられるのに。
相手の欠点をどこまで許せるのかって難しいですね。
リンジーは彼に合わせて野球生活をしていたら友人から「植民地化」なんて言われてしまいましたが…自分の生活スタイルを変えずにただ尽くして欲しい、なんてそんなの中々ないことです。
彼女のために大切な野球を捨てようとするなんて、ベンは本当にリンジーのことを愛してるんだなぁと思いました。
そしてその行動でリンジーは自分が彼のためにそこまで何かを犠牲にしたことがあったか気が付いて、野球好きなのを許せない自分を彼は許そうとしてくれていることに気が付いて、自分を欠点を含めて愛してくれていることに気づいて…。
コメディの割に深い映画だと思いました。
クライマックスのグラウンドを横断するシーンはBGMも良くてグッとくるものがあります。
ドリューも綺麗だし、ベン役のジミーは魅力的だし、観ると幸せな気分にしてくれる映画です!
内容は最高!ただもうちょっとテンポが良ければなぁという気持ちで評価は4.5です。
かなり奇跡的な映画
ラストまで鑑賞して思ったこと。
てっきりこの映画は、レッドソックスファンでニック・ホーンビィのファンの誰かが、2004年のレッドソックスの劇的な優勝を目の当たりにして、これは「Fever Pitch」の野球版リメイクで使えるんじゃね?と思いついての映画化と思いきや…。
実は2004年の時点ですでに撮影は始まっていて、そんな中で予想外のことにレッドソックスが優勝しちゃったものだから、それにあわせて脚本も書き直されたらしいですね。その事実を知って思わず笑っちゃった。こういうこともあるんですね~。
ファレリー兄弟にしては毒のないお話でしたが、野球に対するやさしいまなざしが感じられて私はとても気に入ってます。それにしても、ラストのグラウンド乱入シーンも、合成無しで撮ったというんだから大したものですねw
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