ダメジンのレビュー・感想・評価
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【毎日が日曜日の日々を送る男達の、ダメダメな姿を描く作品。】
■楽して生きる方法ばかり考えているリョウスケ(佐藤隆太)、ヒラジ(緋田康人)、カホル(温水洋一)。
3人は“猫じじい”(笹野高史)から「インドでは一生ブラブラしていても何とかなる」と聞かされ、インドに憧れる。
そんななか、宇宙人からもインドのお告げを受けた彼らは、旅費100万円を稼ごうと奮闘するが…。
◆感想
・ストーリーは、あるようでないようで、良く分からない。
・但し、明かにオカシナキャラクターが次々と出演し、明かにオカシナ事が描かれる。
・三木監督の映画は、映画館で鑑賞したモノは、ほぼ外れる。(個人的な意見です。)
けれども、”今度も駄目だろうなあ・・”と思いつつ観てしまう不可思議なる吸引力がある。
<三木監督の作風は基本的には、(今作後、世間受けした作品が幾つか出たが、)変わらない。
そして、酷評されながらも定期的に、映画が公開される
不思議な監督である。>
DAME JA NAI ダメジン
イン・ザ・プ-ルが監督デビュー作ということになっているけど、製作はこっちが先で真の長編デビュー作品はこのダメジン。1998年のパイロットフィルムもありDVDには収録されてる。
さまざまな事情で3年間公開出来なかったということで、公開年度順で3番目になってる。
題字を書いたのは、しりあがり寿。
DVDオーディオコメンタリーによると「ほぼ乞食」という初期タイトルだったそう。いろいろダメそうだし猫を焼いて食う出だしもマズイ、ギャグだけど。
猫ジジイの頭がかまいたちで切れて血吹き出す量が尋常じゃなくて笑った。細かい笑いが無数にある。
ゲシル先輩の登場シーンは全てがギャグ。「生命線をカッターで切って一周させてある」という台詞がパワーに満ち溢れていて胸に残った。
岩松了が着ている作業服の黒いオイル汚れは、円山応挙の幽霊の絵をコピーしてプリントしたもの。よくよく見てもほぼ分からない。
無職の3人組とトルエン中毒の少女とヤクザをメインに据えて、サンダル工場の4人、川の奇人、ゲシル先輩と猫ジジイと幽霊少女に宇宙生物までもが織りなす物語。
インドへ行って世界を救うというのと、小さなラブストーリーがあって、あとはギャグ。
ハーモニカ売りのおじさん役に歌手の菅原洋一で映画初出演。
バイト先の店長役に岡田真澄が出てる。岡田真澄の遺作となった。
ゴールデンチャイルド(金子さん)は無名の俳優さんなんだけど、その台詞を園子温監督が吹き替えで当てている。
ブラックな笑いや過激なギャグにシュールな展開で、ちょっと観る者を選ぶかもしれないが、演者も映画の作り込みも凄くて、ラストまでみっちり完成度が非常に高い映画。
2006.7.12 テアトル新宿の三木聡監督トークイベントの特典映像が入ってるんだけど
「プロデューサーにゴジラみたいな映画は撮らないんですか?と言われたことあるけど、オレが監督やるとゴジラの死体を片付ける話しになっちゃう。どーしてもクサイみたいな話になっちゃうよ。」と語っている。
2022年、本当にそうなった。
働かなくても生きていける!!・・・原始的なニート?
『イン・ザ・プール』や『亀は意外と速く泳ぐ』の三木聡監督の実質的な長編デビュー作。佐藤隆太、緋田康人、温水洋一の3人を中心にダメな人生を送っている“ダメジン”たちの物語なのですが、ダメなりに生き生きしていている様子が羨ましくもあったりします。掘っ立て小屋での共同生活をするホームレス一歩手前のニートといった雰囲気の3人、そして周りの人たちも猫じじい(笹野高史)やゲシル先輩(格闘家の謙吾)、川の中で泳ぎ続けているインバさん(村松利史)といった超個性派が揃っている。
ヤクザを中心とした暴力的なネタではちょっと引いてしまうものの、全体的には脱力系のギャグが心地よかった。大まかなストーリーとしては、一生働かないで生きていくにはどうすればよいかを考え、それには「インドへ行けばいい」ということになり、その費用をなんとかして捻出しようというもの。バイトをしたって、今まで働いたことがなさそうな彼らには無理。夢に出てきたゴールデンチャイルドから宇宙人(?)を奪って見世物小屋で設けようとするも、売上金をヤクザに奪われてしまったり・・・
最近では働いても生活が楽にならないワーキングプアの社会問題もありますが、この映画を観る限りでは働かないほうがマシなような気もしてくる。監督が実際にこの映画を企画したのが4年前だったらしいのですが、もしかすると格差社会やワーキングプアの問題をも敏感に察知していたのかもしれません。このような映画がヒットして共感し実践するような人が大勢出てくると困りますが、問題提起するためには必要なことかもしれないのです。勝ち組・負け組などという単純な区分さえ彼らには似つかわしくない。というより、彼らはそんな言葉さえ知らないように思えます。
彼らはとても楽しそうだったけど、風呂水のコーヒーとか猫焼きなんて食べたくないし、パソコンもできないし映画も観れない生活なんてやっぱりやだっ!
〈2007年1月映画館にて〉
文字に起こせない破茶滅茶さ
リョウスケ、ヒラジ、カホルの3人のダメジンのぶっ飛んだ日常を描いた迷監督三木聡の初監督作品。
基本的に映画を観るときはあとあと思い出せるようにスマホで軽くメモを取っているのだが、今作はそのメモが本当に謎で暗号みたいな羅列になっていてどれほど今作が映画として破茶滅茶なストーリー展開になっていたのかを教えてくれるような内容であった笑。
なのでレビューとか出来ないので興味あれば見て頂きたい笑。
いろんなレビューでも言ってるけどこういう破茶滅茶なワードや人間が出てきて面白くすることができるのはある意味才能だと思う笑。
映画的な良さは控えめに言って皆無だけどゲジル先輩の何一つ理解できない言動行動がツボすぎて笑った。
事故で肺に穴が空いたから常に空気送り続ける機械で肺を膨らませ続けるの件が無茶&バカで最高に好き笑。
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