デイジーのレビュー・感想・評価
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今作はインターナショナルバージョン。 韓国版のアナザーバージョンは...
今作はインターナショナルバージョン。
韓国版のアナザーバージョンは未視聴。
今作ではシチュエーションの謎が多い。
そしてその謎は結局半分ぐらい謎のままだった。
登場人物(特にチョン・ウソンが演じるパクウィ)について、視聴者にすら理解されにくい脚本となっている。
アクションシーン(鉄砲バキュンバキュン)が『太陽にほえろ!』を思い出す雰囲気だった。
中盤あたりから『レオン』と比較してしまう内容で、『レオン』は物損が激しいが、今作は結局壊れたのはスタチューくらい(特典映像によると実際はクレーンで吊ってCG加工)。
韓国版のアナザーバージョンは、同じ内容であるもののパクウィ視点で多くの謎が解けるらしい。
是非観たい。
〈美しいロケーション場所〉
舞台はオランダ
・グロートマルクト(大きな広場)にある歴史的建造物(聖バーヴォ教会)
・エーペンの田園地帯(花畑)
・画家の卵ヘヨン(チョン・ジヒョン)のアトリエ(大きな窓からアムステルダム港が一望できるロフト風アパート)
・古都のアンティークショップ
・18世紀のカナルハウス(組織のボスの本拠)
BGMが全体的にクラシックで素敵。
誰が哀しいんだろう?
誰が正しいんだろう?
気づけていたなら?
勇気があれば?
見返りを求めなければ?
愛さなければ?
登場人物全てがやり切れない。
極端ではあるけれど、会話が少ない分、
情景や表情の美しい映画。
タイトル通り、デイジーの花が全編通して、ミュージックに至るまで使われている。一輪であれば、大して目に止まらないけれど、花畑になると素朴でありながら、
凛として息を呑む。
描かれる絵も美しくて、ところどころ好んでかけられるクラッシックが相反する激情を静かに際立たせている。
ヘヨン(チョンジヒョン)の表情、特に瞳が雄弁に気持ちを語っている。
挑発するような顔が特に魅力的。
バンバンと音を立てて、感情を露わにするシーンが特に好き。
ジョンウがヘヨンの家を訪ねた時のヘヨンの第一声が、元気ですか?だったことが何故か胸につまるものがあった。
三角関係と言うよりは、
パクウィの恋物語だ。
一貫して、嫌な立ち回りであるにも関わらず、純粋さと不器用さの現れた、ただ好きでいたい気持ちの裏に見え隠れしてしまう愛されたい欲望。
自分本意でもあるような愛情は深くて異常とも思える。
パクウィの真実を知り銃の前に飛び出したヘヨンの言葉を、余すことなく読み、
愛されないことを知りながら側にいることを望んだパクウィ。
パクウィの世界に鮮やかに色付けたのはヘヨンで、それは狂信的な愛情でもある。
まさに、愛さなければ失わなかったことだろう。
それでも、ラストシーンで見せた、愛情深い微笑みが印象的。
さすが韓流ともいえる過激さではあるが、
目を奪われる映画。
悲しい…
ハッピーエンドじゃないので⭐️4
とにかく、個人的にチョン・ジヒョンが大好きなので、彼女が出ている作品はたくさん観ます。
なって欲しく無い結末に、悲しいの一言。
感情移入して観ました。それにしても、恋人役の男性2人がピュアな事。
冒頭の雨宿りのシーンが、あとあとに繋がる所が、なるほど〜と感じました。
傘が嫌いな私は、いつも雨宿りをしている
映画「デイジー」(アンドリュー・ラウ監督)から。
多くの人が夢中になっている韓国ドラマは見ないけれど、
最近、映画は少しずつ観る機会が増えた。
相変わらずの「純愛」路線に、驚くこともあるが、
時々、おっ・・と思う展開に、メモが増える。
作品冒頭、主人公、ヘヨンの雨宿りシーン、
「また雨だ、傘が嫌いな私は、いつも雨宿りをしている。
独りには慣れている。びしょ濡れになっても、
誰も気兼ねせず、心配される人もいない。
だから、傘はなくてもいい。」そんなナレーション付き。
しかも物語ラストで、その雨宿りの回想シーンがある。
その中に、物語の主人公たちが、同じ庇の中で
雨宿りをしているではないか。
確かめるために、もう一度最初から観直したら、
本当に主人公たちが、エキストラのように存在している。
雨宿りのシーン、私にとっては心に残る演出となった。
こんな見方もあるんだな、とちょっぴり嬉しい。
違う出会い方をしていれば きっと・・・
誰もが過去に切ない思い出を持って生きている
画家x殺し屋x刑事
この異色なトライアングルのラブストーリーは
悲恋と銃声に彩られている
同監督の《インファナルアフェア》に迫る程 切ない雰囲気に満ちている
違う出会い方をしていれば・・・
もっと早く出会っていたなら・・・
みんなそんな出会いが1度はある
この作品は人それぞれのノスタルジックに浸るには最高のスイッチ
この現実の世界でも 遠いオランダの美しい広場で
今日も画家の卵が似顔絵を描いている
誰かに出会ったり 誰かとの別れを悲しんでいたりしてるはずだ
一期一会の瞬間が 今も世界の街角で・・・
そんなセンチメンタルになりがちな真冬の夜に観てみると
なんだかスケッチブックと絵の具を持って世界を旅したくなる
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