ストロベリーショートケイクスのレビュー・感想・評価
全23件中、21~23件目を表示
女性が喜ぶ、まるでケーキのような贈りもの
ヒューマントラストシネマ文化村通り。
さよなら興行で鑑賞してきました。
案内のリーフレットを見たとき、
真っ先に眼に飛び込んできたのが、同作。
理由は定かでないのですが、
なぜか、作品名が頭の片隅に残っていた。
これは、見なきゃ!10月31日、そのとき、
真っ白だったスケジュール帳に書き込まれたのは、
同作の鑑賞をすることと、上映される映画館名でした。
劇場は、
女性の姿が目立ち、半分ほどの入りでした。
★彡 ★彡
なるほど
女性客が多かったのが
よくわかりました(ウンウン)
原作マンガがあること、
矢崎監督、商業ベースの長編第一作なこと、
脚本を、小説家の狗飼恭子さんが担当していること。
鑑賞終了後、映画館に貼られている
リーフレットと見本展示されていた
パンフレットを読んで知りました。
と、ないないづくしで
鑑賞したわけですが、冒頭の感想。
主要メンバー、
全員20代後半と思われる女性4名。
男性は彼女たちの恋愛対象としては
登場しますが、あまり深く描かれません。
仕事の悩み、恋愛の悩み、生き方の悩み。
それくらいの年代なら、一度は同じ悩みを
抱えたことがあるだろう。いやもしかすると
現在進行形の人もいるかもしれない。
スクリーンは非現実世界のはずなのに、
そこには現実世界。おそらく鑑賞している
女性たちそのままが、まるで写し絵のごとく描きだされる。
「映画は人との出会い」
「いい映画は、こんな人いそう。
あんな人になりたい。そんな人と出会わせてくれる」
この作品の1本前に見た
『わたし出すわ』舞台挨拶で
森田芳光監督が話された言葉。
スクリーンをみつめた
同年代の女性たちにとって
まさにそれが当てはまる作品ではなかったでしょうか。
◇ ◇
〈 神様 〉
〈 楽しい 〉
〈 しあわせ 〉
これが作品のキーワード。
4人それぞれが幸せを求め、
悩み苦しみもがきながら生きていく。
最終的には
2人ペア・2人ペアの組み合わせとなり、
男女の恋愛よりも、女同士の友情が大切の
ような感じに、表向きはなっている。ただ、
あくまでそれは眼に映る部分の話であって、
お互いに心の底では恋愛の大切さを知っている。
そんな暗黙の了解のもとに成立している。
まさにそれこそ真の友情と言えるわけです。
パンフレットにこんなお話が。
「脚本は自分で書きたくなかった。
だから狗飼恭子さんにお願いした」矢崎仁司監督談
なるほど、男性目線では、
ここまで、女心の細部まで精緻に描けなかったでしょう。
監督は、男性ですが、
“女性が作った女性に贈る映画”
その言葉が、ここまでピタリと
当てはまる作品は、なかなかないかもしれません。
ラストシーン。
この続きがリーフレットの写真なんですよね。
こちらも、なかなか素敵な終わりかたでした(笑顔)
★彡 ★彡
狗飼恭子さん。
脚本執筆にあたり
主演里子役を最初から池脇千鶴さんを頭に
思い描きながら書かれ、その後当人にオファーを
出し、出演が決定。そんなエピソードもあったそうです。
塔子役の岩瀬塔子さんも、
これが映画初出演の新人さんだそうで驚きです。
かなり難しい役どころでしたが体当たり演技、素晴らしかったです。
矢崎仁司監督。
『スイートリトルライズ』
江國香織さんのベストセラー小説。
狗飼恭子さんが再び脚本を担当。
今度は大人の恋愛を中谷美紀さん、大森南朋さん、
そして池脇千鶴さんを迎え、2010年新春公開が決定しています。
こちらの作品の公開も、今からとても待ち遠しいです(笑顔)
珠玉の名作
自ブログより抜粋で。
--
イイ!
透き通った空気の中に刻まれるリアルな恋心。
痛々しさの中に見せつける力強さ。
淡々と進むのにファーストカットから幕切れの瞬間まで途切れない緊張感。
珠玉の名作。素晴らしい。
特に大人の女性は必見。
全23件中、21~23件目を表示