「生きるってことは、死なないってことだ」風のダドゥ shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
生きるってことは、死なないってことだ
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映画「風のダドゥ」(中田新一監督)から。
「ホース・セラピー」を題材にした作品だが、
リストカットを繰り返す少女に、
犬塚弘さん演じる、じい(?)が
「生きる」とは何かを淡々と伝える場面がある。
生きているということが、辛い、苦しいと呟く彼女に
「生きるってことを難しく感じるんじゃない。
生きるってことは、死なないってことだ。
ただそれだけでも大変なことなんだよ」と諭すシーン。
これって、本当に単純だけど、わかりやすいな、と思う。
「生きる」ことを真剣に考えてしまうと、
どうして、生きていなければならないの?と答えがない
問答にハマってしまう。
死なないで生き続けることは、簡単そうであるが、
実はとても大変であることに気付く人は少ない。
そんな意味を含めて、
「生きるってことは、死なないってことだ」のフレーズは、
私の記憶に残った。
舞台は、広大な緑が広がる熊本の阿蘇山近く。
馬に乗って駆け回ってみたい、そう思わせるロケーションに、
自然のふところの大きさを感じた作品であった。
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