「もし、次の戦争があるなら、それから…」わが青春に悔なし 777さんの映画レビュー(感想・評価)
もし、次の戦争があるなら、それから…
クリックして本文を読む
タイトルからして、黒澤明監督には珍しい「ラブロマンス」な内容かと
思いきや、やっぱりテッパンの「ヒューマンドラマ」。
日本の過去の大きな戦争は、最初はまだ「反戦・平和主義」を
訴える事が許されたが、戦いが泥沼化してゆくにつれ
「欲しがりません、勝つまでは」「一億総玉砕」と一本化され、
「反戦・平和主義」の者は「非国民」とされる。
映画の冒頭の前書きにあった通り、この作品が何処まで本当にあった
話かは不明だか、終戦後は「やはり反戦・平和主義は正しかった」と
して終わる…
戦後に全て「反戦・平和主義」となり「非暴力」「無抵抗」「話合いで解決」
という時代になった。
だが、戦後50年と経ってから、この「戦後民主主義」は間違っていた
というムーブメントが広がり、戦前・戦時中の日本の考えは全て間違って
いたと言うのは誤りだ、と主張する者が出始めた。
つまり「戦争は、やむおえない選択肢として有りうる」「暴力を持って
物事を解決しても良い」という見解が広まった…
私は、その議論に参加する気は無い。
このレビューを書いているのが2023年5月時点で、もしそれから
日本が再び戦争を行うのなら、その戦争が終わってから、また
50年経った後、この映画を見直して、考えて下さい…
私からは、そういう言葉しか見つからない………
コメントする