「佳作ですがヒッチらしさは希薄」レベッカ(1940) 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
佳作ですがヒッチらしさは希薄
脚本、ストーリー優先です。換言すれば他の監督が撮ってもそれなりに面白く仕上がります。格調は高くオリビエ先輩の演技も申し分はないですが、前半から中盤にかけてはゆったりした調子で唯一女中さんの曲者ぶりだけが際立っています。
終盤は何とかスリラーを感じますが、ヒッチらしい畳みかけるようなサスペンスは希薄です。ヒッチ自身もプロデューサーが大物過ぎて現場で意見が通らず不満の残る撮影だったようです。
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