「初めて見たときはフツーに面白かったが、名作とは思わなかった。完全版ということで2度目の鑑賞。今回はすごく面白いと思った。みんなが名作だと言うのに引かれて名作だと思った。」レオン 完全版 マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
初めて見たときはフツーに面白かったが、名作とは思わなかった。完全版ということで2度目の鑑賞。今回はすごく面白いと思った。みんなが名作だと言うのに引かれて名作だと思った。
レオンがブヒブヒ言いながらブタの鍋つかみを使ってでマチルダを笑顔にさせる場面が良かった。ようやくマチルダの笑顔がみれてちょっとホッとした。だけど笑顔の場面なんてここぐらいしか思い出せない。
マチルダが「愛か死」と言ってロシアンルーレットをする場面は、どうなるうんだろうとハラハラした。レオンはマチルダが失敗するとか言ってるし。結局引き金を引いた瞬間にレオンが銃口の向きを変えて事なきを得たが、 「危っぶねー、あやうく映画が終わっちまうとこだった、ヤレヤレだぜい」とホッとした。マチルダの本気度が垣間見えた。
12才と言えばまだ子供でいていい時期だ。だけどマチルダは早く大人にならなくてはならない状況だ。レオンがマチルダに大人になったほうが良いと言ったあとの会話が気に入った。
マチルダ : 「もう大人よ。あとは年を取っていくだけ」
レオン : 「俺は逆だ。年は取ったが、大人にならないといけない」
レオンかっけー。別に名言とも思わないが、レオンが言うとすごくかっこいい。
後年、ナタリー・ポートマンが性的な表現とセリフに対して意義を申し立てたという記事を見た。言われて見ればその通りだ。
2人で同じベッドで眠るの前の告白のセリフなどはかなりひどい。レオンの腕を枕にして安心して眠りにつく場面は、ほほえましい親子にしか見えなかった。レオンも安心したらしく爆睡したようだ。
日本公開時(1995)は普通に面白かったが名作とは思わなかった。公開後、割りと早い時期から名作として絶賛され出したのにはちょっと驚いた記憶がある。名作の定義は人それぞれなので、「レオン」を多くの人が名作だと思うことに異論はない。僕の名作の定義・基準は、その作品を見終わったとき、または途中で、「これって名作じゃね?」と思ったかどうかだ。どの場面、セリフ、展開が名作なのかというのではなく雰囲気で思うだけだ。今回、完全版を見て僕はすごく面白かったし名作だと思ったが、みんなが名作だって言ってることにかなり引かれたことは確かだ。我ながらけっこう適当だと思った。