「今はこれが精一杯」ルパン三世 カリオストロの城 かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
今はこれが精一杯
ナウシカ前夜。
宮崎駿監督の、映画監督デビュー作。
一般には知られる事がない種類の作品だったが、その完成度から観客の評価は非常に高く、テレビで放映されると皆の心をとらえ、今のような磐石のヘビロテ作品となった。
その後、「もうルパンは終わらせてくれ」と新進気鋭の若手監督だった押井守に映画を任せるも、シリーズそのものを否定するような内容にストップがかかる。
「ああ、自分もこれで作家として終わりか」と押井守は絶望したそう。
「機動警察パトレイバー」のヒットでアニメ界に捲土重来を果たすまで仕事を干された押井守に、宮崎駿はただ「押井君、大丈夫なのかな……」と心配だけしたという。
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