「【”君はフライフィッシングの愉しさを知っているか。そして、親友の突然の逝去に愕然としたことはないか!”モンタナ州・ミズーラの清流と共に成長し、清濁併せ持つ世に身を委ね明暗を分けた兄弟の物語。】」リバー・ランズ・スルー・イット NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”君はフライフィッシングの愉しさを知っているか。そして、親友の突然の逝去に愕然としたことはないか!”モンタナ州・ミズーラの清流と共に成長し、清濁併せ持つ世に身を委ね明暗を分けた兄弟の物語。】
■今作の内容は巷間に流布していると思われるので、割愛する。
尚、私は今作は初鑑賞である。
そして、多分今作は、二度と観ないだろう・・。
◆感想
・モンタナ州・ミズーラでの、ノーマンとポール(ブラッド・ピッド)が幼き頃から、父に教えられたフライフィッシィングを習得していくシーン。
ー 最初は、父が一際大きな虹鱒を釣り挙げるが、その後徐々にノーマンとポールの腕が上がり、大物を釣って行くシーン。
濃緑色の森の中を流れる清流で、親子三人がフライフィッシングを楽しむシーン。
その姿は、ノーマンとポールが長じてからも、続く。-
・真面目なノーマンに対し、明るく才気煥発な弟、ポールを演じる若きブラッド・ピッドの姿が魅力的である。
ー 今でも第一線で活躍するこの人は、スーパースターであるなあ、と実感する。-
■今作の構成はシンプルである。
が、故にポールの突然の逝去が印象的であり、哀しい。
その前の、ノーマンとポールと父がフライフィッシングをするシーンが生きて来る。
川の波にのまれながらも大物を釣り上げるポールの姿。
そして、その後、突然告げられるポールの死。
これは、私の勝手な想像であるが、危うい道に踏み込んでいたポールは、フライフィッシングを行う事で、生きるバランスを取っていたのではないか・・、と言う事である。
<私事で恐縮であるが、私は、エクストリーム登山を行っていた際に、テンカラ釣りを学び、北アルプス上の廊下などで尺岩魚を釣り、食料にしていた。
だが、尺岩魚がいる場所は、危険な場所も多数あった。
これ以上は記さないが、今作を観てテンカラ釣り=フライフィッシングの愉しさと、哀しき想いが蘇ってしまった作品である。
それにしても、今作で映し出されるモンタナ州・ミズーラの豊饒な自然と川の姿は、実に美しい。
だが、今作のポールではないが、若き日には格好が良いと思っていた破滅的人生を歩んではイケナイと今更乍らに、思った作品でもある。>
共感ありがとうございます。
具体的に描かれてない(これは演出だと思います)ですがポールの抱えていたものを、兄との釣りは救っていたんでしょうね。プロのフライフィッシャーなんて居ない!と言われてましたが、魚紳さんは?(冗談です)