リオ・ブラボーのレビュー・感想・評価
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個人的に、西部劇の《傑作》。
タイトルにも書きましたが、個人的な思い入れが強過ぎて、まっさらな気持ちでレビュー出来ません。先にそれだけ書いておきます。
ジョン・ウェインの西部劇は傑作揃いですが、正直なところ、役者の技量と言うより脚本や監督の技量のお陰な点が相当に強いと思います。
この映画は私の亡き父が大好きな映画で、中味も分からない様な歳頃から《イヤってほどw》観させられた映画なので、悔しいけど台詞一つも覚えているぐらい何十回も見ました。
だからこそ言えることなのですが、アメリカのハリウッドが『世界を征す』と言っても良い時代に作られた良質な西部劇だと思います。
『OK牧場の決斗』等と比べると、笑ってしまう程緩やかで且つカッコつけ過ぎなくらいカッコつけてて、その上途中にディーン・マーチンの甘い歌声なども入り、《西部劇界の「旗本退屈男」や!!!》って言いたくなるほど、分かり易いストーリーですww。
でも、そんな話もシッカリと最後までキチッと絞めている、コレは監督の力だとスゴ〜く思います。見終わった後に、こんなに幸せな気分に成れる西部劇はそうそう無いと思いますよ。
騙されたと思って、より多くの人に見て欲しい、そんな良質な《西部劇》です。
但し、苦情は受け付けませんけどね…ww。
ヒール役が弱すぎる
リッキー・ネルソンとディーン・マーティンの『ライフルと愛馬』それに『皆殺しの歌』だねぇ。皆殺しの歌はこのサウンド・トラックよりも、ニニ・ロッソのレコードが我が家にはあった。例によって親父の趣味だったが、僕もそれに『右へならい』で直に好きになった。合わせて、親父のすぐ下の弟がトランペットでよく聞かせてくれた。だから、生まれてこの方ずっと聞かされていたわけであるが、映画はなんとなんと、今回が二度目。相変わらずのジョン・ウェインの真っ白な野菜の演技に合う映画だ。
さて、我が母の『皆殺しの歌』に対する反応は『野蛮な葬式見たいな音楽ね』と言って『私のいない所で聞いてね』だった。
よくよく考えると、エンニオ・モリコーネの曲調を受け入れる前の事であり『さすらいの口笛』を聞き『夕陽のガンマン』のラストシーンの音楽を聞いた時、この曲調はこっちの方が合っていると思った。つまり、エンニオ・モリコーネが凄いだけで無く、セルジオ・レオーネの演出が凄いのだろう。
映画はあと20分だが、これは向こうからやってくる『OKコラール』だねぇ。脚本が一部ぶっ壊れている。まぁ、『ハイ・ヌーン』もそうだったがゴリゴリの定石だ。そして、結果が分かる勧善懲悪は許せても、ヒール役が弱すぎる。結局、ほぼ『皆殺し』にする理由だが、朝鮮戦争からベトナム戦争への過渡期。ニニ・ロッソのこのトランペットだけが空回りしているように感じるが。
面白かった
大傑作西部劇と言うので期待して見に行ったら意外とのんびりした映画だった。敵の脅威にさらされているとはいえ、常に命の危険が描かれているわけではなく、日常生活の営みの延長にある感じだったのが意外だった。クライマックスの銃撃戦も思ったより地味で、敵のラスボスが現れないところもあまり盛り上がらなかった。
でも心にしみる場面がいくつもあり面白い映画だった。
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