「これがあの有名な映画か」リオ・ブラボー KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)
これがあの有名な映画か
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私はかなり古い人間だから若い頃からこの映画のタイトルは知っていた。でも ジョン・ウェイン とか 西部劇 とかはあんまりたくさん見ても見飽きると思って。それに親父世代のファンが よいよい と言ってるだけだろうと思って敬遠してきた
今回初めて見て意外に思った。ドンパチが少ない・・リオ ブラボっていう場所で白人とインディアンがバチバチ 打ち合う 話しだろうとなんとなく思ってた。
こんな風に ワンシーンをじっくり描いて何のことはないような話を2時間以上かけて、ほぼ初老の男と若い美人との恋話なんて・・ なんかしゃれてると思った。物語の展開よりも主人公たちの心境を伝えることに主眼をおいて、とにかくシーンがしっかりゆっくり流れている。もしかしたら 映画ってのはストーリーなんかちょっとだけでよくて、 登場人物をうまく 紹介することが大事なんじゃないかな。そいつらの もってる心のドラマが効果的な場面で ほろっと描かれてるところが良いと思った。彼のクソ真面目なキャラ設定に非常にリアリティがあるがゆえに。彼女のイカサマを見逃そうかどうかと悩んでいる様子がひしひしと伝わってくるものがあった。
でもやっぱり地味だったかな。ヒロイン役がこんなに美人じゃなかったらさらに地味でダメな映画になってたかもしれないけど、私好みのいい女だったのでそうならずに済んだような気もする。
それにしても、これは学習に良い脚本だ。囚人を出獄させる、させないの攻防戦がメイン。それにヒロインとの出会いの恋バナとアル中から脱出できなくて苦しむ男の話を絡めてあるだけ。それだけで140分もかかる。
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