「酷すぎる続編の始まりみたいとか言われてるけれど。観方を変えればかなり楽しく「ヒャッハー!」な娯楽映画。」ランボー 怒りの脱出 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
酷すぎる続編の始まりみたいとか言われてるけれど。観方を変えればかなり楽しく「ヒャッハー!」な娯楽映画。
秀作の誉れ高い『First Blood』と比べたらク〇みたいな…そんな批評が一般的ではありますよね、この映画。
私もそう思ってましたもん。
年度の最低映画を決める“ラジー賞”でも四部門制覇の四暗刻という偉業(笑)を成し遂げていますよね。
ところが、これ今観直してみると結構楽しい娯楽映画だったんですよ。
第一作目から何もかも変わっているので、その悪い方の換骨奪胎っぷりが映画評論家には受け入れてもらえなかったのかな?
私はそんなに映画通じゃないもん。知らんがな。
お正月に「ヒャッハー!」みたいに観るのにちょうどいい塩梅の映画かも。(日本公開は8月初旬なんですが)
実際、興行的には大成功だったらしいじゃないですか。「ヒャッハー!」な人、私だけじゃなくて大勢いてよかった。
脱線ですが。お正月映画と言えば2021年の『新感染半島 ファイナル・ステージ』みたいな。バカにしているわけじゃありません。新感染…はマイフェイバリット映画のひとつなんですよ。思い返せば「ヒャッハー!」な楽しいお正月でした。5回観に行きましたとも!
とは言え、アマプラで『First Blood』の次の候補に挙がっていなかったらコレを観直す機会もなかったと思うのは正直なところ。
四暗刻の矢面に立たされるのは、冷戦時代真っただ中にある政治的背景からの批判が大きく影響していたんでしょうね。でも娯楽映画を政治的視点で糾弾するなし。面白かったら別にええやろ。映画評論に政治的思惑持ち込むなし。何言ってんだか自分でもよくわからなくなりました。
出撃前にずらっと並んだ装備品の絵がかっちょいいんですよ。マイフェイバリット映画のひとつ『ニューヨーク1997』を思わせて。ロクでもない映画が大好きのくせに、偉そうに映画通ぶってごめんなさい。好みの問題なんやから別にええやろ。蓼食う虫も好き好きなんやし。
前作では直接手を下して殺めた者はひとりもいなかったランボーさん、本作では開始45分にも満たない時点で軽~く10人は容赦なく屠っています。こういう命の雑な扱いが、高尚な映画人に受け入れられなかたのは想像に難くなく。単純極まりない勧善懲悪物に高尚な思想持ち込むなし。アイロニーじゃねぇぜ。みんなやってんじゃねぇか。
でも、はっきり言ってヒロインの容貌はあまり好みじゃなかったんですよ。あんまり可愛くない。失礼しました。好みの問題なんやから別にええやろ。
せっかく捕虜を救出したのに、ヘリから置いてけぼりを喰らう、まさにプラトーン状態。捕虜救いが捕虜になってしまったランボーさん。泥塗れの水田で堅牢なAK47を使ってたのは賢明なチョイス。さすが元グリーンベレーやで。
何やら怪しい陰謀の匂いがプンプンしてきました。
その陰謀をあっさりと暴くトラウトマン大佐。さすが切れ者。前作みたいにランボー助けたげて。
さて、ここからどうなるんやろ?(いつものように観ながら書いてます。長文の予感…)
うわぁ…豚の糞尿責めでヒルに血ィ吸われるとかキツいわぁ…ナイフで刻まれるとか鞭打ちの方が幾分かマシって思えました。
やっぱりと言うべきか旧ソ連軍が絡むのね。アイツら血も涙も情もないんか。ロクなことしやがらん。←娯楽映画に政治的思惑持ち込むなし!
ここであまり可愛くないヒロインが救出に登場(死亡フラグ)ヒロインと逃げるランボーさんですが、せっかく救出した捕虜はどうなったん?
前作の悲哀溢れる元軍人が、本作では情け容赦ない殺戮マシンと化しています。きっと、これがダメだったんでしょうね。
そして何故かあまり可愛くないヒロインと唐突にイチャラブ♡モードに突入のランボーさん。緊張感なさすぎ。こういうところが高尚な映画評論家に受け入ry…
でも個人的には「ヒャッハー!ええぞ、もっと殺ったれ!」だったんですよ。「ヒロインがもっとかわいかったらなぁ…」だったんですよ。私の映画脳はおこちゃまか!
もといです。「私も(アメリカへ)連れて行ってってくれる?」→「ああ…(安請け合い)」→ダダダダダ!→「うきゃぅ!」ほら、言わんこっちゃない。ランボーさん、そんな嘆き悲しんで復讐に燃えるほど心の交流あったかぁ?一回キスしただけですやん(とことん情に薄い私)
ともあれ、完全に殺戮マシンと化したランボーさん。ベトナム兵(?)とソ連兵をバッタバッタと屠っていきます。
この度は敵部隊全員合わせたら「1000vs1の壮絶な戦い!」は嘘じゃなさそう。ここは評価したげて。
「相手がソ連兵なら人間じゃないんだ!僕だって!」←な!なんてことを!「人さまに向けて鉄砲撃つなんて!荒んだねぇ…なんて情けない子なの!」
茶番に逃げてごめんなさい。レビューに戻りますね。←コレが文字数増やす原因。
捕虜も救出したし、クソ司令官にお灸もすえられたしスッキリスカっとしたラストでした。くたばれ司令官。カタルシス万歳。
レビュータイトルに「観方を変えれば」と書いたんですが。身も蓋もないこと言っちゃえば「頭バカにして観ろ!」なんですよね。
そんな映画もあってよろしいですやん。「ヒャッハー!」
とか言いながらこれを★5にしてしまうと、今後のレビュー採点に大きな禍根を残しそうなので、★4に遠慮しときました。←弱腰
【いつものどうでもいいこと】
前作で、あんだけ右腕くぱぁしたランボーさんなのに、本作ではその傷跡が見当たらないんですよ。
あっ、もう一個。ランボーさんが使っていた爆薬弾頭が付いたっぽい洋弓の発射音。ドヒューン!って鳴って飛んでいましたけれど、矢ってあんな音出るの?ベトナムで爆薬付いた矢を放ったことないからわかんないや。