「全て、藪の中…」羅生門 777さんの映画レビュー(感想・評価)
全て、藪の中…
「羅生門」のタイトルになっているが、内容は同じ原作者の芥川龍之介の
「藪の中」。
一つの事件に、多くの証言があり、どれも一致しない内容で、真相は
藪の中…最後に語られた証言ですら、本当の真実であったとは、断言
できない…
世界の多くの作品に影響を与えた映画。
証言する誰もが、自分を正当化し、自分は間違っていない、自分は
美しいと主張する。
黒澤明監督のコメントを、聞いたり読んだ事は無いが、ラストに下人が語る
言葉より、赤ん坊を家に連れて帰る者の言葉が、世の中に最後に残る
「人間の心の光」と、思いたい……
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