劇場公開日 2008年11月29日

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「今見ても全く色褪せない」羅生門 waisighさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5今見ても全く色褪せない

2021年7月16日
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旅法師と柚売りが通りすがりの下人に語り始める――盗賊が森で女を犯し、その夫を殺した。しかし語られる各々の証言は異なっている、というストーリー。

白黒映画だが役者の力強さを感じ、ストーリーも人間的に普遍のテーマを扱っているだけに今見て古臭さを感じさせない。「人間は見栄のために自分にさえも嘘をつく」というエゴを描きつつ、最後は希望を感じさせる点がいい。
むしろ白黒だとすべての場面に味を感じて風情を勝手に感じてしまう。

ただ、仕方ないことではあるが何を言ってるか聞き取れない場面がよくある。特に武士の台詞は加工されていて日本語字幕は必須。

waisigh