劇場公開日 2008年11月29日

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「当時、日本、シェークスピア」羅生門 まろさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0当時、日本、シェークスピア

2020年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

価値観は、オセロゲームのように、きっかけさえあれば、ひっくり返る。
それを、セリフにして、舞台にのせたのが、シェークスピアだ、とワタシは思っています。
ところが、当時、日本という世界にはまだまだ未知の国で、こんな映画が作られたとは!
これは世界がびっくりするのも無理はない。

人によって、立場が違えば、自分を守る価値観は違う。それを観る人に突きつける。
舞台となる極暑の森や、豪雨の朽ちた門も、選び抜かれた背景。
しかも、刀を持ってはいても、人を斬るなんて、そうそうできるものではないという情けない行動で、観る人と登場人物が同じレベルだと見せつける。
言葉一つで、欲しがるし、捨てるし、争うし。
特に女性問題は、永遠のテーマですね。。

俳優たちが、この後、七人の侍で、全く別の顔ででてくるのも、みんな驚いたでしょうね。(あ、三船は似たキャラですけど。w)

とにかく、ほかの映画たちとは、一線を画す古典だと思います。

まろ