「静と動、引きとアップ」羅生門 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
静と動、引きとアップ
正直言うと、何が世界的に凄いとされたかは、
今となっては、あるいは無知なだけだか分からない。
だけどあっという間の90分。
それは飽きさせないカメラワークや構図だと思う。
絵力が強いという印象が残った。
三船敏郎の目力も凄かったが、
とにかく色んなところから撮る、上から下から、
藪の中から、追いかけて撮り、正面から撮る。
羅生門の造形含め、とにかく絵が面白かった。
ストーリーは一つの事件を三つの視点で繰り広げられる。
誰を信じて良いのか、この世は地獄かと
嘆く僧なのだけど、そこまでの事か?
と思ってしまったのは、
今の時代が地獄なのかもしれないと思った。
最後の赤ちゃんを連れて行ったアイツは本当に善意の行動なのか?…
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