劇場公開日 2008年11月29日

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「原作の羅城門及び芥川版の羅生門との違い」羅生門 須賀さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0原作の羅城門及び芥川版の羅生門との違い

2018年4月5日
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この映画は 内容こそ別物であれども そのメッセージ、またはその本質はやはり羅生門であるでしょう。
しかし羅城門、羅生門とは決定的に違う点がひとつ。 それはこの映画が人間への希望をもって終わることでしょう。
ラストで ある人物が赤子を抱え立ち去るシーンのあとに映る 羅生門 と書かれた看板には 冒頭のカットとは 全く違う解釈が生まれるのではないでしょうか。

というのは解釈のひとつに過ぎず、例えば、ラストの羅生門のカットは その人物が 生きるために ウソをついて赤子を我が物としたことを意味しているとも捉えることもできるでしょう。
シンプルなストーリーながら多面的な解釈ができるのがこの作品の魅力です。

須賀
CBさんのコメント
2021年1月4日

> この映画が人間への希望をもって終わることでしょう。

ホントですね。まったく同感です。素敵なレビューをありがとうございます!

CB