「そんなに責めないで 人生は短い 人は何も持たずに生まれてくる Be Not Too Hard by Donovan Philips Leitch」夜空に星のあるように カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
そんなに責めないで 人生は短い 人は何も持たずに生まれてくる Be Not Too Hard by Donovan Philips Leitch
1967年のケン・ローチ監督の初長編作品が武蔵野館でリバイバル上映。
わたしはダニエル・ブレイクが大好きで、ドノヴァンが音楽担当とのことで、すごく興味が湧きました。
邦題が荒木一郎の「空に星があるように」と似ているからではありません。
デイブ(テレンス・スタンプ)が 子供を膝に乗せたジョイに弾き語りでドノヴァンの Colours を聴かせるシーンがとてもいい。
たまらない❗
ケン・ローチ監督がドノヴァンに共感してくれたのも嬉しい。
冒頭のジョイの出産シーンで流れる Be Not Too Hard.
若き日のテレンス・スタンプ。渋くてカッコいい。最近公開されたべイビー・ドライバーのエドガー・ライト監督のラストナイトインソーホーで謎の老紳士役で出ていたテレンス・スタンプ。ラストナイトインソーホーも同じくイギリスの60年代の女性を扱った映画で、エロイーズの夢に出てくる金髪キャバレー歌手のサンディとヌード撮影のモデルもしちゃうジョイ(キャロル・ホワイト)がだぶってくる。エドガー・ライト監督の新作はケン・ローチ監督をリスペクトしていて、この Poor Cow へのオマージュをテレンス・スタンプを起用することで表明してきたなぁと思いました。
武蔵野館もやるな~
クズ野郎のトム役のジョン・ビンドンは実生活も刑務所を出たり入ったりして、50歳でAIDSで亡くなった。もともと、ロンドンの酒場でケン・ローチ監督にスカウトされた素人だった。本物だったんだね。ケン・ローチ監督の人をみる目は本物っていうこと。さすがですね。
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