「決して弄(もてあそ)んではいけないことの教示的な一本。」欲望のあいまいな対象 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
決して弄(もてあそ)んではいけないことの教示的な一本。
「女は非常に完成された悪魔である。」とは、高名な詩人でもあり、作家でもあるビクトール・ユーゴ)の言葉ということですけれども。
本作を観たりすると、評論子は「非情」に完成された悪魔と言い換えた方が、しっくり来るのではないかと思ったりもします。
ことそれほど、本作に限らず、世の女性たちに、広く訴えておきたいことは、世の女性陣は、世の男性のスケベ心を弄んではいけないということです。
こと恋愛に関する限り、男というものは、弱いものなのです。
世上「カネの切れ目が縁の切れ目」とか言われますけれども。
「カネの繋がりでもいいから」と、若い女性の歓心を買うべく、せっせと貢ぐ中年親父の少なくないこと。
そして、世の中には「厚化粧に騙されて、高い買い物をしてしまった」と、前非を悔いている亭主族の多いことと言ったら、それはそれは筆舌には尽くし難いものがあることと思います。
本作は、評論子が参加している映画サークルの「映画を語る会」で、他の参加メンバーからお題作品として提案があって、観賞した一本でしたけれども。
世の(特に壮年から中年にかけての)男性の悲哀を描き切ったという点では、充分な佳作と評することができる一本だったと思います。
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