「数十年ぶりに観た」遊星からの物体X 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)
数十年ぶりに観た
最初に観たのは高校2年の頃だったか。今観ても猛烈に面白い。
限定された空間で極限状態の男達が蠢く。今やスタンダートとも言えるこの設定の古典にして究極。1982年時点で完成されている。
並の監督ならゴチャゴチャと膨らましそうなものだが、そこはカーペンター監督ストイックに徹した作り。ジワリジワリとサスペンスを高め、ロブ・ボッティン製作の至高のクリーチャー!!いんやぁ素晴らしい。
音楽はモリコーネなのだが、明らかにカーペンター節に寄せてきている。シンセ多用な感じ。(ここは好みが分かれそう)
コンピューターとかラジカセとか時代を感じるガジェットが出てくるが、映画の芯は全く古びていない。アンチハリウッド的なラストといい、実にクールで痺れますね。
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