もののけ姫のレビュー・感想・評価
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非常に評価の難しい作品
この作品、私にしては珍しく2回見ました。最初見た時はすごい。とおもいました。特に前半の緊張感。アシタカの使命感みたいなものが。それが凝縮されたシーンが矢を放つシーンで。敵を倒すシーンですね。腕に異形の者の力が宿ってしまっているので、矢がものすごい勢いで飛んでいって敵の首を飛ばしてしまう。あのシーン。矢という細いものが飛んでいくというだけで、あんなすごい演出になるのはさすが宮崎駿でしょう。しかも首が飛ぶ瞬間がアップになっていない。それなのに凄い迫力がでてた。それで引き込まれて。最後まで面白く見れました。キャラクターがナウシカと被っている・・というか、被らせてあるので。これは漫画ナウシカを映画化にしたような作品だと思いました。
2回目見るとどうしても荒が目立ってしまい、特に後半の部分が、まずいかなと。この映画がわからない。とかいうレビューが多いと思いますが。やはり後半部分。あるいは物語で提示されている、「人間の中の悪意」という、この問題をどうかたづけるのか?といった部分がうまく消化しきってないように思います。また、演出的にはタタラ鉄を作っている女たちが出てくるシーンがありますが。もう、女たちのキャラが全然かけていなくて。やっつけになっちゃってます。おそらく監督自身が映画を作ってる途中で、ここの部分が、後半部分があまりよろしくないことに気が付いちゃって、やる気をなくした部分なんじゃないんでしょうか。
私のこの評価はすべて前半部分。そして、作者が強く伝えよう、描こうとした。その熱意が伝わってくるという・・・その点数にしました。
凄いストーリーと映像
森とシシ神をめぐる、もののけ姫サンとエボシの戦いに、祟り神の呪いを背負ったアシタカが絡んで、単純な正義と悪の構図にしない複雑なストーリーとなっている。映像もストーリーに負けない程力強い。凄い世界観。
生きる
自分が生まれた年の翌年の映画
幼い頃はよく観ていたけど、全然話は理解してなかったんだなあと最近観ていると、強く感じる
映画のキャッチコピーは「生きろ。」だか
ボツになってしまったキャッチコピーがたくさんある
「おそろしいか。愛しいか。」
「おまえには、オレがいる。」
「惚れたぞ。」
「ひたむきとけなげのスペクタクル。」
「だいじなものは、ありますか。」
「昔々は、今の今。」
「おまえは、まぶしい。」
「死ぬのと、生きるの、どっちが好きだ。」
「それでもいい。私と共に生きてくれ。」
「あなたは 何を守る!?」
「なぜ、俺は生まれてきた。」
「暴と愛の嵐」
「人間がいなきゃよかったのか」
「わからなくっても、生きろ!」
などがあった
サンを見ていると、なんだか儚く思えて、美しくて悲しい
モロの生贄として人間に捧げられ、人間にもなれない、山犬にもなりきれない、言えば、宙ぶらりんのような状態
彼女の前にアシタカが現れ、肯定される
人間だって、生きろ、美しいって
タタラ場に奇襲をした時のサンはすごくかっこよかった、不気味な土面を付けていて
額と頬にある赤いものは、山犬の血だとも言われといるし、刺青だとも言われている
サンの決して流す事のない涙を表現しているんだとか
首飾りから土面、毛皮、刺青などは
山犬に少しでも近づこう、昔からの風習であるとか
一つ気付いた事があって、サンの毛皮に尻尾がある
でもタタラ場に奇襲をした時アシタカに抱えられる前になくなっている、
どのタイミングでなくなったんだろう
モロはサンの事を本当に本当に愛している事が伝わってくる
アシタカに鎌を掛けるような発言をしているけど、彼がサンを本当に救えるのではないか、彼となら、と考えていたんだと思う
アシタカの誠意や真っ直ぐな思い、モロにも伝わって
乙事主からサンを助ける時に「お前にサンを救えるか」と言った、モロは安心したんじゃないかな
乙事主のセリフで
一族は皆小さく、馬鹿になりつつある、
このままでは肉として人間に狩られてしまう、
一族が滅びようとも人間に思い知らせてやる、
例え一頭になろうとも、走りをやめない
イノシシたちの誇りが虚しかった
海外のインタビューで、
「ジコ坊はとても印象的でユニークな登場人物ですね」と質問をした時に、宮崎駿さんが「あれは多くの日本人です」と話をしていました
なんだか、それが痛いほどわかった気がした
エボシ、タタラ場を作り上げた女性
売られている女を見ると放っておけないが、男性に対しては冷たい
ハンセン患者を差別したりせず、人間としと扱ってくれる唯一の存在、慕われている
初期ではエボシはモロに殺されて死ぬという設定だったが、宮崎さんはエボシを気に入っており、やっぱり殺すことは出来ないという事になり、山犬の背で運ばれ助かる
山犬たちはどんな気持ちで憎んでいるエボシを運んで助けたんだろうか、考えるだけで気分が沈む
ハッピーエンドだとは思えなくて、
サンはやはり山犬としての誇りを持ち続け、森で暮らす
アシタカはタタラ場に残り、ヤックルに乗って会いに行く約束をする
プロポーズとも言えるアシタカの発言だが
気になって調べてみると、宮崎駿監督の後のインタビューで"二人はしょっちゅう会っている"と話している
アシタカはタタラ場とサンの間に板挟みになって、ボロボロに引き裂かれるが、彼は双方がどうしたら共に生きていけるかを考え、めげずに生きていく
彼の生き方は、現代人にも共通する事があると、
アシタカやサンを見ていると、生きるという事が
切ない、困難なもののように感じる
それでも彼らは決して生きる事をやめない
それぞれ誇りや思いがある、
彼らみたいに強く生きれたらと思う、
泣けてしまった
むかーし観た時は怖かったことを覚えてて、うろ覚えだったため、今年ジブリ展に行ったのもあって、地上波で放送されたものを録画したので再鑑賞、心が大人になったからか幾度となくウルウルしてしまった。
獅子神様の神々しいお姿を拝んだら私も生きる勇気が湧いてきた。
退くも勇気…だとか。大人になった自分と、自然の大切さや人の醜さや美しさを語りかけてくる本作。無機質な都会で利益追求合理主義で生きていると忘れてはいけないものを忘れてしまう。それを正しいタイミングで直接的過ぎない角度から訴えかけてくる。
アシタカは、どことなく私の父に似ているし、私が女だからか烏帽子や、タタラ場の女たちの気持ちも重々分かる。最後の獅子神様の首を返すシーンのアシタカとサンの支え合う姿にも人間の強調を改めて教わった気がした。
小さい命も大切に、マイノリティにも理解をしなければ生態系は守れない。
オッコトヌシが人間を見分けられず、祟り神になるシーンは本当に泣けてしまった。
全てのものに限られた命がある。
永遠は何もないのだと気づかされる。
生きろ!そなたは美しい。
もぉ宮崎作品の素晴らしさを改めて思い知らされました。木霊のいる森で私もヤックル撫でたいなぁー!!!
自然を大事に
映像はさすが!
考えさせられるストーリー。
小さいお子さんにはどうだろう。
戦闘シーンも迫力です。
おっことぬし様が気持ち悪い。
全体的にすごいんだけど繰り返し観たいとは思わない。
アシタカが村人たちを手伝うシーンは好き。
というか女性強いです(笑)
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