「中立の良さを知った夜」もののけ姫 なさんの映画レビュー(感想・評価)
中立の良さを知った夜
満員御礼、そして観客がみんな同年代という日曜日のなんばのレイトショー。みんなおしゃれなPOPEYEとか読んでそうな男女多め(=サブカルめ)でさすが。がしかしクッサイ食いもん食ってる人ばっかでびっくりした。チリドッグ、臭い強すぎるよ。
まあそんなのは置いといて、自分の価値観が変わった映画だったな〜と。基本私は白黒はっきりさせたい派だけど、もののけ姫の世界は人間と動物(森)、大きく言うと生と死の「中立(和解というか共存?)」が正解な世界(と解釈している)。どちらかに偏ると憎しみだらけの世界になってしまう。その本質を理解してエボシさんたちに訴えるアシタカ、そしてサンちゃんを救うのではなく「共に生きる」とし、死など怖くないと言うサンちゃんに「生きろそなたは美しい」と伝え、最後には「生と死の中立」を語るアシタカ、素敵だ(ここ最近ウジウジ文句言ってる中学2年生(エヴァ)ばっかり観てるからよりいっそうね笑)...。人間でも動物でもないことに苦しむサンちゃんはきっとここで少しは救われたはず...。
もちろん私が人生でつくづく感じている「有識であること」は正なのだなとも思った。知識がないからこそシシガミ様を殺そうとしてしまうし、動物たちは人間を滅ぼそうとしてしまう。また、病気の患者たちを徹底的に隔離してしまうことも(彼らの病気はハンセン病がモチーフだと、有識者から教わった)。アシタカやエボシみたいに知恵をつけていれば、共存できる策を講じることができるのか。
で、個人的にはサンちゃんにしろエボシさんにしろ、そしてたたらの女性たちにしろ、眼光が強くてかっこいい女性たちばかり登場するのがスカッとした。駿、こういう女好きなんだろうな、ってことを薄々感じつつも。(笑)私も強くたくましい女になりたい、なってるか?(笑)
ほんで、旧劇エヴァにも言えるけど、1990年代後半の映画でここまでの映像美、ガイナックスもスタジオジブリもすごいね。
何かもう、話難しいから終電ダッシュして家帰ってひたすらnoteとか漁ってここまで何とか自分の言葉にできた。満足。
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