「宮崎駿監督ってもしかして…」もののけ姫 さとうきびさんの映画レビュー(感想・評価)
宮崎駿監督ってもしかして…
ストーリーとかメッセージ性とかって後付なのでは?
何十年ぶりに劇場で鑑賞した後の感想です。
あゝ、こんな話だったんだ。
細かなストーリーを全く覚えていなかった事に驚きながら画面に見入りました。
そして、君たちはどう生きるか〜の時に感じた疑念が再び湧き上がりました。
監督はこの映画で、美しい森が秘めた無限の力と躍動感を少年少女の生命力と重ねて画面いっぱいに描きたかっただけなんじゃなかろうかと。
悪役たちは観客を飽きさせないためのアクセントで、できればただただアシタカとサンを2時間森の中で走り回らせていたかったのではないかと。
そして監督が描きたかった世界を今になってようやく確実に受け取った手応えを感じました。
公開時は多分いろいろと慌ただしかった、というか若気の至りで自ら毎日を慌ただしく感じていた余裕のない日々の中、話題だからと課題のように観ていたのだろうと思います。
そして劇場に足を運んだ以上、賢しらに作品を語らねばと、やれ自然保護だ環境破壊だと知ったかぶりをしなければと。
そんな自分をも懐かしく振り返る余裕がようやくできたように感じた作品でした。
コメントする

