「結局自然は守られたのか?」もののけ姫 jellyfishさんの映画レビュー(感想・評価)
結局自然は守られたのか?
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壮大で見応えはあったけど、結局解決したのかしてないのか…?
人間と自然の共存がアシタカの求めた結末だった。アシタカはタタラ場で、サンは森で暮らしたまに会いに行くというのは、まさに人と自然が適切な距離感で共存していく理想の形を示唆しているように思う。
でも、いい村を作ろうみたいなことを言ったエボシは一先ず心を入れ替えたのかもしれないが、人間たちが森を大事にしようと考え直しているような場面はなく、これが解決なのかよく分からない。この先また少し時間が経てば自然を壊して人間の住みやすい環境を作ろうとする動きになりそうな気がする。
再び戦うことになったら、シシ神様は生きているのか死んでいるのかよく分からない状態になったので、今回の標的だった「シシ神の首」は存在しなくなり何を目的に戦うことになるのかも分からない。敵対勢力(動物とサン)の全滅?
そもそもシシ神は神様なのに、人間のしたことによって死んだような状態になってしまって良かったのか。自然が人の手で歪むのが現代の風刺だとしたら、最後に花咲か爺さんのように草木が復活していくのはなぜなのか。
全て終わったような雰囲気で閉幕したけど、ただ多くの犠牲者が出て建物がぐちゃぐちゃになっただけで、何か起こる前とあまり何も変化していないような気がした。
私の理解が足りなかったのかもしれない。
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