「真実の重さと、父と娘の再生」目撃 tabotyokoさんの映画レビュー(感想・評価)
真実の重さと、父と娘の再生
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正直に言えば、主人公が泥棒などしなければ、この事件は起きなかったとも思います。
偶然目撃してしまったのは、大統領の醜い裏の顔。
そこにあったのは国家の陰謀などではなく、ただの痴情のもつれ――
パンドラの箱を開けたつもりが、出てきたのは息苦しくなるような現実でした。
ですが、そんな暗い物語の中でも、
父と娘の再生のドラマがひとすじの光として描かれていたのが印象的です。
少しずつ距離を縮めていく2人の場面に流れる、優しいピアノの音色が心に残りました。
重く、苦く、でも最後に少しだけ優しい――そんな作品でした。
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