「なんだ、こりゃ?」ミツバチのささやき CBさんの映画レビュー(感想・評価)
なんだ、こりゃ?
1940年代、内戦が終戦したばかりのスペインのとある農村が舞台。幼い少女アナが、村を回る映画で「フランケンシュタイン」を観、姉に「フランケンシュタインは死んでない。精霊だから」と教えられ、村はずれの廃墟で負傷した脱走兵に会い、… と起きることだけを羅列すると、こんな映画。
しかしこの映画の真髄は、少女の思い描く心象風景なのだろうから、上記には大した意味はない。
心象風景とは言っても、映画は現実に起きることを撮影してるだけで、ファンタジーではない。フランケンシュタインのくだりだけが、アナの心の中にあるだけの映像か。それでいてこの映画全体を「心象風景」と感じさせるところが、この作品の、この監督の凄いところだろうか。
なんか偉そうに書いたけど、「なんでミツバチのささやきなの?」を筆頭に、ちっともわからなかった俺でした。これからみんなの感想を読んで勉強してきます!
2025/2/23追記
ビクトル・エリセ監督は、題名(西: El espíritu de la colmena、直訳「蜂の巣の精霊」)について以下のように語っていたそうだ。
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タイトルは私が考えたものではなく、偉大な詩人であり劇作家のモーリス・メーテルリンクにより書かれた、蜂の生活について書かれた最も美しい本と思われる作品から引用した
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共感とコメントをありがとうございました。
お役に立てたのなら嬉しいです。
とはいえ、私も、皆様のレビューやコメント、そしてレビュアーのiwaozさんが、町山氏の解説をコメントに入力してくれて、それらを参考にしながら、記したレビューです。
皆様に感謝です。
>「この映画全体を「心象風景」と感じさせるところが、この作品の、この監督の凄いところだろうか。」
本当にそうですね。
一見、アナの過ごしている日々を描いて、「アナかわいい」で終わってしまいそうなのです。でも、アナの心象風景とすると、説明もなく、場面転換するのも納得です。
新しい視点をありがとうございます。