「ジーン・ハックマンの男っぷりが最高」ミシシッピー・バーニング 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
ジーン・ハックマンの男っぷりが最高
クリックして本文を読む
黒人差別問題に正面から向き合いながら、暴力映画、刑事もの、サスペンスなどエンターテイメント要素盛りだくさんで見ごたえたっぷりだった。
主人公のFBIのジーン・ハックマンの男も濡れる男っぷりのよさ、ハゲ散らかして太った中年のおじさんなのに、理由が分からないのに、かっこいい。
ミステリー要素としては元々ネタバレしている、『刑事コロンボ』方式で、親しくなった人妻が口を割ってくれる、脅して口を割らせるなど、それほど謎解きの面白さはなかったけど、味付けとしては充分緊張感があってよかった。
白人どもが本当に憎々しくてよかった。捜査によって皮肉にも街中がめちゃくちゃになるのが切なかった。
あんなような黒人差別の街で暮らしていた空手好きの若者が『燃えよ!ドラゴン』のハンの大会に出場して、濡れ衣で殺されてしまうんだな~と関係ない映画を結び付けてしまうほど感慨ぶかかった。
高校生の時に映画館で見るのを迷って見なくて、初めて見たら大傑作だった。
コメントする