「新解釈版「悲劇の王女」」マリー・アントワネット だいすけさんの映画レビュー(感想・評価)
新解釈版「悲劇の王女」
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ソフィア・コッポラ監督、キルスティン・ダンスト主演。
18世紀。
14歳でオーストリアからフランスに嫁ぎ、18歳で王妃に即位したマリー・アントワネットの半生が描かれているんですが、
歴史的な事実よりもマリー・アントワネットという人物の心の動きに焦点を当てていて、なかなか面白かったです。
使われている音楽もクラシックではなく、ロックを中心とした現代的な曲で、
しかも、それだけではなくて、劇中に出てくる料理や宮殿内の様子、衣装etc...が本当に煌びやかで、それだけでも見応えがありました。
僕は実際に観に行くまでは「普通の歴史物の映画」という予想をしてました。
ところが、歴史的事実よりも人物中心に描かれていて、拍子抜けな部分もあったんですけど、全部見終わって「こういうのもアリかな」という印象を持ちました。
「普通の歴史物」を期待して観ると裏切られます(笑)。BGMはロックだし、マリーを中心とする登場人物もどこか現代的だし、誰もが知っている歴史物語はほとんど描かれません。でも、こういう視点で歴史上の人物を描くというのは面白いし一見の価値は充分にあると思います。
「ロスト・イン・トランスレーション」もそうでしたけど、女性監督ならではの感覚を感じた映画でした。
「スパイダーマン」の印象しかなかったキルスティン・ダンストも意外に(失礼)良かったっす。
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