「もう二度と」幻の光 ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
もう二度と
江角マキコ演じる女性の喪失と再生を描く、是枝裕和監督の初監督作。
どうしても飲み込むことが出来ない喪失の理由を、「幻の光」という形でなんとか折り合いを付けようとするところに民雄の、そして是枝監督の優しさを感じる。
そして冒頭から弾けていた若き日の江角マキコの笑顔がやがて取り戻された時、それでも折り合いがついていなかったのだと、あの手放しの笑顔はやはり取り戻せないのだと、ただいなくなってしまうことの身勝手さを思う。
そして今となっては喪われてしまった、もう二度と同じにはならない輪島の朝市の様子が哀しい… (本作は能登の復興支援のために再公開)
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