「女を裏切ると復讐が待っているのかもしれない、と感じた」マッチ工場の少女 大岸弦さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0女を裏切ると復讐が待っているのかもしれない、と感じた

2024年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

マッチ工場の少女
神戸新開地にあるパルシネマしんこうえんにて鑑賞 2024年1月18日

イリス(カティ・オウティネン)はマッチ工場で働きながら、母(エリナ・サロ)と働かない継父(エスコ・ニッカリ)と一緒に暮らしている。
ダンスホールに行っても質素な衣装のイリスに踊ろうと声をかける男性はいない。
ある日イリスはショーウィンドウにある綺麗なドレスに憧れ、受け取ったばかりの給料で購入するが家族は怒り、返品を命じられる。

かまわずそのドレスを着てダンスホールへと繰り出すと、アールネ(ヴェサ・ヴィエリッコ)という男から誘われた。デラックスなアパートで一夜を過ごす。
妊娠してしまったイリスは一緒に子供を育てるようとアールネに手紙を送るが、

始末してくれと

小切手だけが送られてきた。最初から一夜限りの遊びと知って、追い返されてしまう。
放心状態となったイリスは、車にはねられ流産した。さらに母に心労をかけたと継父から勘当される。
兄(シル・セッパラ)のアパートにいて、悲嘆にくれていたイリスは復讐を決断した。
ドラッグストアで行き、ねずみ取りの薬を注文し、効き目はどう?と質問すると、「イチコロです」
粉末状の薬を水でとかし、混ぜたものを容器にいれ、自分のかばんに入れた。
アールネのもと行き、酒が欲しいと言いコップが2つ さらに氷が欲しいと言い、アールネが離席したときに、液体を注いだ
母と継父家族のところに行き、料理をふるまうが、水を入れる容器に液体を注いだ。
ほどなくして警察官がきて、イリスは連行されてゆく・・・

フィンランド生まれのアキ・カウリスマキ監督作品
音楽をふんだんに使用し、作品のシーンに合わせた選択で 歌詞が流れるという特徴がございます。

作品の最後には「チャイコフスキー作曲 交響曲第6番悲愴(ひそう)第4楽章」が流れるが、途中でイリスがチャンネルを変えるシーンがあります。

大岸弦