劇場公開日 1970年7月10日

「あんな大人になりたかった」M★A★S★H マッシュ arlecchinoさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0あんな大人になりたかった

2023年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

すごく好きな映画です。わが青春の1本(大げさ笑)。
前線の野戦病院M*A*S*Hに、素行は悪いが医者の腕はめっぽう立つ3人の医師(大尉)が赴任する。過激ないたずらに真面目な軍人は眉をひそめるのだが...
人命のためなら上官も規則もものとしない彼らの行動に快哉を叫んでしまいます。過酷な戦争を皮肉に笑い飛ばす彼ら。
いつも軽口をたたいてふざけているけど仕事はきっちりできる、あんな大人になりたい、と昔の私は思いました。(なれなかったなぁ泣)
登場人物がみんないい。さすがアルトマン監督の群集劇。最初は悪役(?)として登場したホットリップス(女性将校)もかわいい仲間になるし。悪人はほぼR. デュバルだけ笑

ホークアイとデュークがマティーニを飲んでいるところに合流したトラッパーが、コートのポケットからおもむろにオリーブの瓶を取り出すところが傑作でした。大好きなシーンです。普段からマイオリーブを携帯してるのね笑
変な日本語の歌とか、状況説明の構内放送とかクスリとするところがてんこ盛りです。

アルトマン監督は本当はベトナム戦争を描きたかったそうですが、真っ最中でシャレにならない、的な理由で朝鮮戦争を舞台にこの作品を制作したとのことです。

主題歌の「Suicide is Painless」がまた名曲なんです。ビル・エヴァンスが後にカバーしています(アルバム"You must believe in spring"1981)。

arlecchino