「【サッチャー政権下のイギリス・サウス・ロンドンで起こった事。ダニエル・デイ=ルイスってこんなに美青年だったのか!】」マイ・ビューティフル・ランドレット NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【サッチャー政権下のイギリス・サウス・ロンドンで起こった事。ダニエル・デイ=ルイスってこんなに美青年だったのか!】
パキスタン移民の叔父ナセルはサッチャー政権下のイギリス・ロンドンでの成功者。美しき、イギリス女性を愛人にしているし・・。
一方、オマール(ゴードン・ウォーネット)の父は、酒浸りの日々。息子には”自分と同じにならないよう”大学進学”を望んでいる。
同じ、移民の兄弟でも明暗を分けている。
ーサッチャー政権下のイギリスは、彼女の新保守主義の考えに基づいた富裕層優遇政策のあおりを受け、白人の労働者層が貧困を極め、その不満が鉄の女と揶揄されたサッチャー首相自身や、自分たちの仕事を奪っている成功移民者達に向かっていた時代である。-
ナセルも、オマールの将来を気遣い、自分の店で働かせ、更にはコインランドリーの運営も任せる。
オマールは幼馴染で、昔はワルをやっていたと仄めかされるジョニー(ダニエル・デイ=ルイス)を雇い、ナセル一族の少しヤバめのサリームからクスリをちょろまかし、店を改装。
コインランドリー新規オープンにこぎつけるが・・。
ー今、鑑賞すると当時の政治状況を背景に、移民問題(移民が、イギリス人労働者より富んでいる・・)や当時は描かれにくかった、同性同士の愛、混沌としたイギリス社会の断面が生々しく描かれており、興味深い。
更には、ニューロマンティックスっぽいエレクトロニックミュジーックが流れるクラブの内装などの、色彩のケバケバシイ美しさも”時代感が出ていて”良い。
だが、矢張り、この作品を成立させているのは、若きダニエル・デイ=ルイスの圧倒的存在感と美しさであろうことは間違いないと思った作品。ー
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