「心温まる師弟愛」まあだだよ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
心温まる師弟愛
総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 80
演出: 80
ビジュアル: 70
音楽: 70
これだけ大勢の生徒から慕われるというのはなんと幸せなことだろうか。もちろんそれは先生の人柄や教育があってこそのことである。人があまり訪ねてこられては迷惑だという、文学者らしい捻った張り紙などをしつつも、本当は本人もそれを嬉しく思い楽しんでいる。生徒のほうも、先生にまだ死なないのかなどと言いつつ、長生きしてもらいたいと願っている。お互いに愛情のこもった皮肉を笑いを込めて表現しているのだ。戦争という厳しい時代なのに、人と人の敬愛と交流が暖かく描かれていた。
気になったところとしては、最初のまあだだよの会の集まりと猫の件、ちょっと時間をかけ過ぎていて、ここは長すぎると思った。もう少し簡潔にまとめたほうがすっきりして良い。
音楽は殆ど使われていない。だがヴィヴァルディの「調和の霊感」第9番の第2楽章という曲だけが唯一流れるのだが、緩やかに流れるこの曲は作品に合っていた。
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