赤い河のレビュー・感想・評価
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約1万頭の牛を売却するため、1600㌔移動させるのがメインの映画
1.約1万頭の牛をテキサス州からミズーリ州まで、約1600㌔歩かせて売りに行く、
と言う発想が凄い
2.途中トラブルが発生、
①ミズーリに行くまでには、牛泥棒の襲撃が予想される
②鉄道開通の情報=ミズーリまで行かなくても良いかも?
③ダンソンの判断=「脱走者に絞首刑」が重過ぎて納得できない、等
3.マシュー(ダンソンに小さい時から育てられ、ダンソンの養子みたいな男)
が目的地をミズーリから(テキサス州)アビリーンへ変更の提案
雇人達がそれに賛成し、ダンソンから牛1万頭を奪い、
アビリーンへ行き、全頭売却
4.売却額は、ダンソンの予想価格:1頭15ドルより高い、1頭20ドル
5.契約成立後、追いかけて来たダンソンが到着し、マシューと乱闘
6.テスは、ダンソンから「元々、マシューに財産を渡す予定だった」
等の話を聞いていたので、発砲して2人の乱闘を制止
7.ダンソンとマシューが仲直り
ダンソンは、マシューに「テスを嫁に貰え」と提案、
マシューは了解
8.笑う所は少ないが、ハッピーエンドで良かった
内容は面白いが、結末には不満
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:60点|ビジュアル:65点|音楽:70点 )
西部テキサスの地を開拓し、原住民や先住民と戦い戦争をくぐりぬけ牧場を経営してきた男が、一万頭近い牛を高値で売るためにミズーリまで長い牛追いの旅に出る。
なかなかに面白い内容だった。主人公が一方的な凄腕でもなく英雄でもなく、忍耐強く有能だけど頑固で人の管理が下手というのも話に奥深さを持たせていた。旅が上手くいかないからといって彼が酒びたりになって強硬な発言と行動を繰り返し、仲間に見捨てられる展開があるとは思わなかった。
だがいい話なのだが演出が古く、何かと迫力がなかったり重要な部分があっさりと飛ばされていたりする。彼が経験した開拓の大変さや牧場での生活は全く出てこない。牛追いの旅も辛さと寂しさに耐え不安におののく臨場感が欲しい。現在の演出で再映画化すればかなり良い作品になりそう。
そして最後の結末はかなり駄目。仲間内で人も死んでいるほどの深刻な事態を招いているし、喧嘩の直前にも止めようとしたものを1人撃ち殺しておいて、やっぱり好きなもの同士で殺せない、あっはっはっでお終いはないだろう。今までの深刻な対立と苦闘はどうしたのかと呆気にとられた。死者は無駄死。
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