「魅力的な母親役」ベリッシマ あまおとさんの映画レビュー(感想・評価)
魅力的な母親役
ルキノ・ビスコンティ監督/1951年/伊
この監督のもので、こんなに賑やかな(うるさい)ものがあるとは…。イタリア庶民の女性たちは、毎日こんなに大声を張り上げて絶え間なく喋るのか? それともこれは演出?(ミュージカルのような)わたしにはかなりキツかった。何とか我慢したのは(途中休憩を挟んだ…汗)、マリアがどうなるのか気になったし、母親役のエキゾチックな美しさに吸い寄せられたためだった。
騒々しさを除けば、よい映画だと思った。一貫しているのは娘に対するピュアな愛情で、母は、娘のために必死で奔走し金も使うが、愛情が本物だったので母親は道を見誤らなかった。
豊かな愛情、おおらかな包容力、逞しさ。大地のようなイメージの母親がよかった。
また、さりげないシーンが洗練されていて目が離せない。
イタリア映画は情を感じることが多い。これもそうだった。
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